オスとメスのつがいのかぶとむしを譲っていただいたのをきっかけにはじめてのカブトムシ飼育がスタート。
約2か月ほど経つと、土の中に卵をたくさん産んだカブトムシ。
初心者の私が無事にかぶとむしを飼育できたことだけでなく、産卵、幼虫の飼育まで行うようになり、自分でもよくここまでできたなぁ、と感心してしまうほどです。
実際に飼育してみると子どもも喜び、楽しく飼育しています。
ここでは、初心者でも楽しく飼育できるコツやポイント「はじめてのかぶとむし飼育」についてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
幼虫を迎える方法
カブトムシの幼虫を迎える方法には主にこのような方法があります。
- ホームセンターで購入する。
- 公園や山で探す。
- 近隣や知り合いの方に譲ってもらう。
- 自分でカブトムシを飼育して産卵させる。
ホームセンターで購入するのが一番容易に購入できる感じがしますが、どのホームセンターでも取り扱っているわけではないので、近隣で見つからない場合もあります。
幼虫を迎えるなら自分で育てる方法が一番おすすめ
幼虫を育ててみたい!という方はつがいの成虫を育てて、産卵させる方法がおすすめです。
オスとメスの成虫を1ペア育てると、飼育開始から約2か月ほどでメスが10~50個ほどの卵を産卵します。
ほとんどの卵が孵化するので、幼虫をたくさん育てることができますよ。
卵を確認したら大きめの飼育ケースか衣装ケースなど、ゆとりのある飼育容器を用意して幼虫飼育用のマットを敷きます。
大きめの飼育ケースで育ててたくさんご飯を食べさせてあげると大きく立派な成虫に育ちやすくなりますよ。
小さめの飼育ケースでたくさんの幼虫を育てると栄養が行きわたらないなどの理由で幼虫の数が減ってしまうので、1つのケースに幼虫を入れすぎないようにしましょう。
もしかして産卵してる?産卵が分かったきっかけ
カブトムシが産卵しても、すぐに分からないことの方が多いので「産卵しているかどうやって見分けたら良いか分からない」という方も多いと思います。
カブトムシの卵は約5㎜ほどなので表から見えない場所だと分かりづらいですが、幼虫が1~2匹土の中に見えていると10個以上産卵していると予想できます。
自身も初めて幼虫を見たときに「産卵してたんだ!」と気づき、土の中を見てみるとたくさんの卵を確認できました。
産卵後に行いたいこと
土の中に幼虫が1~2匹程度見えてきたら他にもたくさん産卵しているサインなので、幼虫用のマットを準備し成虫用のマットから卵と幼虫を移します。
飼育容器は先ほども少し触れましたが、小さい容器にたくさんの幼虫を入れるのではなく、ゆとりのある大きめの飼育ケースで育てるとごはんをしっかり食べて大きく成長しやすくなります。
幼虫の飼育に必要な飼育用品は後ほどご紹介しているので参考にしていただければと思います。
卵は触ってもいい?
そもそも卵は触っても良いものなの?と思う方も多く、手で触って、ゴム手袋をして、プラスチックのスプーンで直接触らないようにした、と様々な方法で卵を扱っている方がいるようです。
実際に行った方法では、直に触るのはあまり良くないと思ったことから、薄手のゴム手袋をして卵を幼虫用のケースに移しました。
手で直接触るのではなく、薄手のゴム手袋やプラスチックのスプーンなどで直接触れないようにしてあげると安心です。
幼虫の飼育に必要なもの・飼育用品
幼虫が孵化したらまず幼虫と成虫を分ける作業が必要になります。
幼虫は主に土の中で過ごすのですが、成虫もよく土の中にもぐるので一緒に飼育するのはおすすめできません。
幼虫の飼育に必要な飼育用品についてはこのようなものがあります。
飼育マットは成虫と同じ土でも問題ありませんが、幼虫は土を食べて大きくなります。
幼虫期に幼虫向けの良質な土を食べる方が成虫になったときに大きさや成長度合いに差が出やすいともいわれているため、できるだけ幼虫飼育向けの専用マット(土)を使うことをおすすめします。
くち木は置いた方が良い?
くち木はホームセンターやネット通販で購入可能ですが、割と大きく飼育ケースに入れるとくち木だけで幅を取ってしまう、と思う方も多いと思います。
くち木も土と同じように幼虫が食べるのですが、良質な食事になるのでできればぜひ置いてあげると良いかと思います。
くち木はホームセンターでも販売されていますが、カブトムシ飼育のシーズンを過ぎると店頭からなくなってしまうことがあるので、幼虫飼育を始める方は販売シーズンに多めに用意しておくことをおすすめします。
必要なお手入れ・お世話
幼虫の飼育環境を整えたら幼虫飼育のスタートです。
必要なお手入れにはこのようなポイントがあります。
- 水分補給
- マット交換
特に、飼育マットは適度に水分を含んでいることが大切なポイントになります。
水分補給
土の水分がなくならないように3日に1度は霧吹きなどで水分を補給して土を湿らせてあげましょう。
湿りすぎ、乾きすぎは幼虫の飼育環境に良くないので、土の表面が乾いてきたら霧吹きなどで適度に土を湿らせてあげる程度で良いかと思います。
マット交換
幼虫は土を食べるようになるとフンをたくさんするので、時間が経つごとにマットが汚れて飼育環境に影響していきます。
幼虫を傷つけないようにマット交換を定期的に行うようにしましょう。
マット内の居心地が悪くなると幼虫が土の表面に出てくることが多くなってきます。
幼虫が出てきた跡がよく見られるようになったらマット内の環境が悪化しているサインになるので、早めにマット交換をしてあげましょう。
幼虫飼育のポイント・コツ
幼虫飼育について触れてみましたが、主なポイントやコツについてここで見ていきたいと思います。
自然の温度変化のある場所に設置する。
飼育場所はカブトムシの成虫も同じですが、できるだけ自然の温度変化のある場所で飼育します。
玄関やベランダなど、エアコンの風が当たりにくい場所に設置しましょう。
幼虫が土の表面に上がってきたらお手入れのサイン。
幼虫のお手入れのめやすとしては、土の表面が乾いてきたら、と先ほどご紹介しましたがさらにもう1つ、ポイントがあります。
幼虫が土の表面に上がってくると、飼育マットの中で過ごしにくくなっていることが考えられます。
フンをたくさんしていたり、土の水分が足りない、といったことが考えられるので、マット交換から数か月経っているような場合はマットの様子を見て早めに交換してあげましょう。
蛹室を作る時期(お手入れを控える時期)
カブトムシの幼虫は8月ごろから孵化し、12月ごろには大人の手のひらの大きさのサイズにまで成長します。
そして冬を越し4月ごろになると成虫になる準備を始めます。
この時期が蛹室を作る時期になります。
カブトムシの蛹室は他の昆虫でいうとさなぎになる時期なので、蝶々などと同じように蛹室を作り始めたら触ったりお手入れを行うのは控えます。
蛹室に触ってしまうとカブトムシがうまく羽化できなかったり、成長が止まってしまうこともあるので、4月ごろになったら注意深く様子を見てお手入れを控えるようにします。
幼虫の大きさのめやす
幼虫は産卵~成虫になるまで、約5㎜くらいの大きさから10センチ以上にもなりとても大きな成長をとげます。
- 産卵直後→約5mmの卵
- 孵化直後→約1㎝の幼虫
- 孵化~1か月ごろ→約3㎝の幼虫
- 孵化~4か月ごろ→約10㎝の幼虫
- 孵化~8か月ごろ→蛹室を作り始める
- 孵化~10か月ごろ→羽化を始める
はじめは1㎝くらいの幼虫も、数か月で5㎝以上になるのでとても大きくなります。
初めて幼虫を育てる方はとても驚くと思いますが、幼虫の成長を見ることが楽しみになります。
羽化する時期
カブトムシの幼虫が羽化する時期はだいたい6月ごろといわれています。
4月ごろに蛹室を作り始め、およそ2か月ほどで羽化し成虫へと成長します。
初めて幼虫飼育を行う方は成虫を見るととても嬉しいですよね!
幼虫から自分で育てたカブトムシの幼虫をまた育ててみると良いでしょう。
子どもと一緒に学べる初めての幼虫飼育の方におすすめの本
幼虫の飼育方法やお手入れのポイントをご紹介しましたが、カブトムシの幼虫の成長について分かりやすく解説されているおすすめの本をここでご紹介します。
子どもにも分かりやすく6歳の子どもも幼虫の成長についてとても興味津々、大人も一緒に見て楽しく学べる本です。
初めて幼虫飼育を行う方や子どもに幼虫の成長についてみてほしい方はぜひ一度手にしてみてください。
まとめ
カブトムシの幼虫の迎え方から飼育用品、お手入れなどの飼育方法についてご紹介しましたが、カブトムシの幼虫は自身でカブトムシのつがいを育てて産卵させる方法がほぼ確実に幼虫を迎えることができる方法になるのでおすすめです。
産卵の合図はカブトムシのマットに幼虫が数匹見えるようになると、すでに30個ほど産卵している可能性があるので成虫の飼育ケースと幼虫のケースを分けてあげると良いでしょう。
また、お手入れは適度に飼育マットに水分を与えること、数か月に1度飼育マットを交換し、幼虫が土の表面に上がっていないかどうかを見るとお手入れのサインを見分けやすくなります。
初めて幼虫を飼育する方にとって、うまくできるかどうか心配という方も多いと思いますが、実際に育ててみるとしっかり育っていってくれるので身構えることなく幼虫の成長を温かく見守ってあげると良いでしょう。
マットの水分補給と土の中が汚れてきたらマット交換を行う、ということに気を付けてぜひ羽化したカブトムシを迎えたいですね。