髪の潤いを守ってツヤを与える効果の高い「椿油」。
昔からある美容オイルで髪の保湿や整髪料として使ったり、頭皮ケア、お肌のケアにも使える万能な美容アイテムの1つです。
実際に椿油を5年以上使ってみた中で実感したことも含めて、ここでは椿油についてご紹介していきます。
椿油の4つの特徴
長年愛用されている椿油で有名な「大島椿」。
実際に大島椿を5年以上愛用していますが、保湿力の高さとヘアケア・頭皮・お肌のケアまで1つで行き届く万能さに感心・・・使っていて気持ちよく満足のいく使い心地が魅力です。
椿油は平安時代から日常生活に取り入れられていた油の1つで、食用、髪、お肌のお手入れ、日用品のお手入れなど多様な使われ方があるのだそうです。
現代でも食用、髪やお肌のお手入れに取り入れられ美容面に役立てられている椿油。
椿油には大きく4つの特徴があります。
1. オレイン酸、ビタミンEが含まれており酸化しにくい
椿油には不飽和脂肪酸のオレイン酸が80%以上含まれているので、酸化しにくいという特徴があります。
オレイン酸は皮脂の成分に近く、お肌の潤いを保つ保湿作用、ビタミンEによる抗酸化作用があり美容に嬉しい作用が期待できます。
●オレイン酸の働き
オレイン酸は血中のコレステロールを調整し、がんや生活習慣病を予防する働きがあるといわれています。血中の善玉コレステロールを減らさず、がんや生活習慣病の元となる悪玉コレステロールだけを減らすのでがんや生活習慣病の予防に役立ちます。
お料理にも取り入れてみたいですね。
●ビタミンEの働き
ビタミンEは細胞の酸化を防ぐ強い抗酸化作用があり、お肌の老化防止作用、血管を健康に保つ作用があるといわれています。
ビタミンEが不足すると抗酸化作用が低下することで、お肌が紫外線のダメージを受けやすくなりシミ、シワができやすくなったり、動脈硬化といった血管の健康にも影響するのだそう。ビタミンEは美容面、健康面の両方に役立つので日ごろから取り入れたい栄養素です。
2. 食用、髪、お肌のお手入れなど万能なオイル
椿油には先ほどお話ししたように不飽和脂肪酸のオレイン酸が80%以上、抗酸化作用のあるビタミンEが含まれており食用としても利用されています。
なじみのあるオイルでみると同じようにビタミンEを含んだオリーブオイルも食用に愛用されています。
椿油は純度や含まれる成分によって食用に適するものとそうでないものがあるので、食用で使う場合はパッケージを確認して選ぶと良いでしょう。
また、椿油はホホバオイルなどと同じようにアロマテラピーのキャリアオイルとしても利用されています。
肌になじみやすくお肌の保湿力を高める働きやお肌をやわらかくする働き、バリア機能を高める働きなど美容面にも良い働きを持つので、日々のお肌のケアに役立てたいアイテムです。
3. 紫外線吸収作用がある
椿油には軽い紫外線吸収作用があるため、お肌や髪の保湿だけでなく紫外線対策にも役立ちます。
4. ほぼ無臭なのでにおいが気にならない
髪やお肌に直接つけることが多いですが、椿油はほぼ無臭なのでにおいを気にせず使えます。
椿油の製品によってはほんのり椿油のにおいがすることがありますが、時間の経過とともに気にならなくなることがほとんどです。
髪への使い方
髪に使う方法は大きく分けて4つあります。
1. ドライヤー前のトリートメント
お風呂上がりにドライヤーを使う前に適量を毛先につけてトリートメントとして使う方法です。
ドライヤーを使う前に手のひらに数滴(まずは1滴から)をつけて手のひらで伸ばし、毛先を中心になじませます。
その後軽くブラシでなじませた後、普段通りにドライヤーをかけます。
しっとりとした柔らかい仕上がりになります。
2. ヘアスタイリング(整髪料)
朝やお出かけまえのヘアスタイリングのときに整髪料として数滴(まずは1滴から)手のひらになじませて毛先を中心になじませます。
手のひらに残ったオイルを頭頂部のフワフワと浮いている毛先を抑えるのに使うと全体がしっとりとほどよい潤い感のある仕上がりになります。
3. スペシャルパック
お風呂に入る前に毛先を中心に椿油をなじませ、その後いつも通りシャンプー・コンディショナーで仕上げる方法です。
オイルをなじませた後は時間を置く必要はなく、ぬるま湯でよくオイルを洗い流してからシャンプー・コンディショナーをします。
シャンプーは1回でOKですが、よく泡立ててしっかり洗うようにしましょう。
4. 頭皮ケア
指先で頭皮になじませた後、5分ほど置きます。
ぬるま湯でよくオイルを洗い流してからシャンプー・コンディショナーをします。
ここでもシャンプーは1回でOKですが、気になる場合は2回シャンプーしてもOKです。
お肌への使い方
お肌への使い方には大きく分けて3つあります。
1. クレンジング
乾いた手のひらに椿油をお好みの量(10滴前後がめやす)のせて、クルクルと顔全体になじませます。
そのあと、ティッシュでやさしくふき取りいつも通り洗顔、スキンケアを行います。
2. マッサージ
乾いた手のひらに椿油をお好みの量(5~10滴前後がめやす)のせて顔全体をやさしくマッサージします。
5分ほど経ったらティッシュでやさしくふき取りいつも通り洗顔、スキンケアを行います。
3. 保湿・毛穴パック
乾いた手のひらに椿油をお好みの量(5~10滴前後がめやす)のせて顔全体をやさしくマッサージします。
毛穴が気になる方は小鼻にオイルをしっかりなじませクルクルとやさしくマッサージします。
5分ほど経ったらティッシュでやさしくふき取りいつも通り洗顔、スキンケアを行います。
★クレンジングはすぐにふき取り、マッサージ・毛穴パックは5分ほど置くことがポイントです。
いろんな使い方
椿油は髪のケア、お肌のケアの他にも保湿ケアアイテムとして使うことができます。
1. 全身の保湿
お風呂上がりの水分を多く含んだ状態のお肌に、椿油を適量なじませます。
お肌を保湿し、潤いを守ってくれるのでお肌の乾燥対策に役立ちます。
2. ハンドオイル、ネイルケア
乾燥しやすい時期にはハンドクリームのように手の保湿アイテムに使うのもおすすめです。
サラっと伸びの良いオイルなので、適量を手のひら、手の甲、指先になじませて保湿ケアを行います。
【おすすめ椿油】大島椿を実際に使い続けて良かったこと
椿油を実際に5年以上使っていますが、美容室の専売品の洗い流さないトリートメントなどいろんなものを試しましたがその中でもやはり「保湿力」「潤いの持続感」「髪の傷みにくさ」の面で見ても、ダントツ1位と言って良いほど、信頼度の高いヘアケアアイテムです。
1. 椿油1本で髪、頭皮、お肌のケアができる
また、頭皮ケア、お肌のクレンジングや毛穴ケア、保湿ケアにも使えるので1本あれば髪とお肌のケアまでできる点も大きなポイントです。
頭皮ケアにはホホバオイルやアーモンドオイルといった「キャリアオイル」と呼ばれるオイルを購入していましたが、わざわざ別に買わなくても椿油1本でケアできるのはとてもありがたいです。
2. 髪を伸ばしたい方にもおすすめ
美容室に行ったとき、髪がだいぶ伸びて背中のあたりまでのロングヘアだったのですが、美容師さんに「きれいに伸ばしていますね」と言われたことも椿油のおかげかなーと嬉しく思いました。
椿油を使う前はヘアクリームやヘアオイルを使っても夕方には毛先がパサパサしていたのですが、椿油を使い始めてからは夕方になっても毛先までしっとり感が続き、まとまり感のある感触が続いているのも保湿力の高さのおかげかなと思います。
髪に関しては、きれいに髪を伸ばしたい、時間が経つとパサパサしてしまう、枝毛が気になる、お肌に関しては、化粧水がなじまない、化粧ノリが悪い、保湿力が低下してきた、と感じている方におすすめのケアアイテムです。
まずは1滴から、お好みの量で使ってみてください。
簡単に続けられる使用法
椿油を実際に使ってみて感じたのは「毎日簡単に使えるもの」だということです。
仕上がりが重くなる、べたべたするのでは?といったイメージからあまり使ったことがない方にも特におすすめの「毎日簡単に使える」方法をご紹介します。
毎日使える<1. ドライヤー前のトリートメント>
お風呂上がりのドライヤー前に適量を毛先になじませてドライヤーでブローするだけなのでとても簡単に使えます。
他の「洗い流さないトリートメント」でブローしていたこともありましたが、やはり一番の使用感は椿油です。
毎日使える<2. ヘアスタイリング(整髪料)>
朝起きた後のヘアスタイリングのときに仕上げとして毛先に軽くなじませます。
朝は毛先も乾燥しがちなので、毛先がしっとりまとまり髪全体が潤い感のある仕上がりになります。
しっとり感、潤い感、まとまり感が1日続くのでヘアスタイリングでも欠かせないアイテムです。
椿油の実際の使用感
椿油は手に数滴(1~3滴)のせて手のひらで伸ばすとサラっと伸びの良い感触のオイルです。
伸びが良く保湿力が高いので、髪に使う場合は1回にほんの数滴(1~3滴)使うだけでしっとりとした感触・仕上がりになります。
Q.髪に使うと重くならない?
椿油というとオイル特有のイメージで「油っぽくなる」「仕上がりが重くなる」といったイメージがあるかもしれませんが、1回に数滴(1~3滴)つけるだけでほどよいしっとり感のある仕上がりになるので重くなることはありません。
油っぽくなったり仕上がりが重くなる場合は、使用量が多いことが考えられるのでまずは1滴から、髪の乾燥が気になる場合は使用量を1滴ずつ増やしてみると適度な保湿感のある仕上がりになります。
Q.匂いは気にならない?
実際に使ってみても匂いが気になると感じたことはなく、椿油は無香料・無着色のものであれば匂いはほとんどありません。
整髪料のにおいが気になる、無香料・無着色のお肌にやさしい整髪料を使いたい方にもぜひおすすめです。
Q.お肌に使っても大丈夫?
椿油はお肌の皮脂に含まれている「オレイン酸トリグリセリド」と呼ばれる成分が多く含まれており、お肌に刺激になりにくいのでお肌に使っても問題ありません。
ただし、椿油の純度が高いものが対象なので使用法に「お肌につけてもOK」ということが書いてあるかどうかを念のため確認しておくと安心です。
さっぱりタイプがお好みの方におすすめの椿油
大島椿は数滴でしっとりとした仕上がりになる点が特徴ですが、しっとりよりもサラサラ感のある使い心地がお好みの方にはこちらの椿油もおすすめです。
宮崎県都城市に本店を置く「タマチャンショップ」で販売されている「純椿油」
軽い使用感が特徴の純椿油です。
オレイン酸たっぷりでお料理にも使えます。
初めてお店に出向いたとき、陳列されていたこちらの純椿油が気になり購入しました。
髪に使ってみると、しっとりとした感触もありつつサラサラとしたまとまりのある仕上がりに!
冬の乾燥しやすい時期や、オフィスワークなどで髪の乾燥が気になる方もべたつき感が少ないのでぜひおすすめです。
ネット販売でも購入できるので、気になる方は一度チェックしてみてください。
タマチャンショップ(楽天市場)
https://item.rakuten.co.jp/kyunan/tubaki-01/
まとめ
椿油は昔からヘアケアやお肌のケアに使われてきた美容アイテムで、頭皮のケアやヘアケア、お肌のケアまで1つでできる万能な美容アイテムです。
使い始めはオイルの感触に戸惑う方も多いかもしれませんが、ヘアケアにはまず2~3滴の少量で試してみると良いでしょう。
お肌に使う場合は、薄く塗って保湿、クレンジングの場合はマッサージした後ティッシュでオフ(ふき取り)した後、お風呂で洗顔フォームを使って洗い流すとしっとりとした洗い上がりになります。
今までどんな美容室のヘアケアアイテムを使っても保湿力に満足いかなかった方にぜひおすすめしたい美容アイテムの椿油。
頭皮のスカルプケア、お肌のクレンジングのケアにもぜひ取り入れたいアイテムです。
髪の毛先が乾燥してまとまらないといったヘアケアのお悩み、頭皮のべたつきやにおい、抜け毛が気になる、お肌の毛穴や保湿力が気になるといったお悩みのある方はぜひ試してみてください。