ミニバラの育て方とお手入れ、剪定、増やし方、休眠期に落葉しても再び芽を出すミニバラ♪

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新芽が出てきたミニバラの株
春から夏にかけて次々につぼみを出して、色とりどりのきれいな花を咲かせるミニバラ。
ですが、秋ごろから少しずつお花が少なくなって、寒さが強くなると葉っぱが茶色くなりミニバラの花は咲かなくなります。
ミニバラはそんな寒い時期には茶色く枯れたように見えますが、これは枯れているのではなく「冬眠」しているのだそうです。
見た目は茶色くなって枯れたように見えますが、実は土の中の根っこは元気!
ミニバラは11月頃にお花が終わり、残った葉の光合成で得た栄養を根っこに蓄えて「冬眠」に備えます。
そして、蓄えた養分で寒い時期を過ごし3月~4月の暖かくなる時期になると新芽を出し、再びぐんぐんと成長してお花を咲かせます。
花期が終わると暖かくなる春までしばらくお休みして、冬の寒い時期はじっと暖かくなるのを待っているんですね。





育て始めて3年、病気にかかりつつも力強く育つミニバラ

育て始めて約3年、ミニバラは病気にかかりやすくとてもデリケートなお花ですが、きれいに咲いたミニバラのお花はかわいらしく、何度失敗しても育てたくなるほど魅力的な植物です。
そんな勢いよく育っていたミニバラですが、10月ごろから病気にかかってしまったのか、みるみる葉っぱが落ちて元気がなくなってしまいました。
ミニバラの休眠期に入るのかな?と思いましたがまだ10月、休眠にしては少し早い気もします。
普段どおりお手入れをして数日様子を見ていると、茎の根元から再び芽が出てきました。
休眠期以外で葉が落ちてしまっても、水やりを欠かさずにしておくとミニバラは再び芽を出してくれるんですね。

ミニバラの置き場所はどこがいい?

ミニバラは風通しの良い半日陰でも育ちますが、やはり適度に日光に当てるほうがより生育が良くなります。
日差しが強くなる夏は日中の早い時間(午前からお昼ごろ)の日差しを当てて、お昼過ぎから日差しが強くなる時間帯は半日陰に置いておくといいでしょう。
夏以外の時期は日当たりのいい場所に置いておくとよく育ちます。
風通しの悪い湿気が溜まりやすい場所はカビが発生しやすくなるので、うどんこ病や黒点病などの要因となるので避けたほうがいいでしょう。
うどんこ病や黒点病にかかるとミニバラが弱ってしまう要因にもなるので、
適度に日当たりのある場所
風通しの良い場所
で育てるといいでしょう。

ミニバラの水やりのコツ

ミニバラの水やりはシャワーホースでジャーーー!とする派の方も多いと思います。
私も葉っぱも水で濡らしたほうがきっと水分補給ができるし、きれいになるから、とジョウロでジャーーーっと水やりをしていました。
ですが、それはあまりミニバラには良くないようです。

お水は根元からそっと与える、葉にかかったお水は病気の原因にも

うまく育たないのでミニバラの育て方の本を見てみると、「水やりは根元からそっとやるように」と書いてあります。
それからなるべく根元から・・・と気を付けて水やりをするようになりました。
(ちょっと面倒な気もしますが、きれいな花を咲かせるためにはそういった配慮も大切なんですね)
また、きれいなミニバラの鉢植えを扱っているガーデンショップで、「どうしたらこんなにきれいにお花を咲かせることができるんだろう」と思い、スタッフの方に「コツを教えてもらえませんか?」と聞いてみたことがあります。
スタッフの方によると「ミニバラは根元にお水をやることが大事」とおっしゃっていました。
その時、たまたまミニバラの講習会に行った後だったそうで、そのように教えていただきました。
やっぱりかぁ、という感じですね・・・!
水やりを根元からするように気を付けるだけでも、育ち具合が変わってくるかもしれません。

ミニバラは「水やりの仕方」が大事

なぜ根元から水やりをしないといけないのか、不思議に思いますがその理由は「ミニバラの葉っぱに水がかかると、傷んだり、病気になりやすいから」なのだそうです。
「葉っぱに水がかかると、なぜ病気になるんだろう」と漠然と思っていましたが、水がかかった葉の傷口から病気になってしまうようです。
また、葉にかかった水でカビが発生することもあり、うどんこ病や黒点病などの病害虫にかかることもあります。
今まで葉っぱが落ちてしまっていたのは、葉にかかった水が原因で病気になっていたのかもしれません。
ミニバラの水やりは根元からあげるように気をつけたいと思います。

ミニバラの病害虫は?

このようにミニバラの葉に直接水をかけると傷口から病気になりやすいですが、ミニバラの病害虫にはどういったものがあるでしょうか。

うどんこ病

ミニバラによくある病害虫が「うどんこ病」です。
特徴は、葉の表面に白っぽい粉のようなものが付着します。
うどんこのような白っぽいカビが生えることから「うどんこ病」という名前がついたそうです。
うどんこ病はこの白っぽいカビが葉の表面を覆うことで光合成ができなくなり、栄養も白いカビに吸い取られてしまうのでミニバラが弱ってしまう原因となります。
うどんこ病が進行していくと葉が灰色っぽくなりミニバラが弱ってしまい、枯れてしまうこともあります。
うどんこ病が発生してしまったらできるだけ早い段階で薬剤を散布して駆除してあげましょう。
薬剤にはトップジンM、ベンレート、カラセン、ダイセンなどカビに効果的なもの、その他ホームセンターで購入できるので散布して駆除・予防しましょう。

黒点病

ミニバラの葉が黄色くなる、葉に黒い点のような病斑が出ます。
黒点病にかかった葉は全て落として、ベニカXファインスプレーなどの市販の薬剤で他の葉に拡散しないよう予防します。
すでに落葉してしまった葉もすべて取り除いておきましょう。
雨が降ったときの跳ね返りで他の葉に拡散してしまうこともあるので、落葉した葉もきちんと取り除いておきましょう。
また「お酢を使った薬剤が効果的?」と思う方も多いかもしれませんが、お酢を使った薬剤は黒点病にはほとんど効果がないため黒点病に効果のある薬剤を散布した方が確実です。
お酢を使った薬剤は初期のうどんこ病などには効果的ですが、黒点病には適応する薬剤を散布することが大切です。

チュウレンジハバチ

黒い体にお尻のあたりが黄色の虫がついていて、追い払ってもなかなかいなくならない、と悩む方も多いと思いますが、この正体は「チュウレンジハバチ」という害虫なのだそうです。
ピンセットや割りばしなどで取り除こうとすると、黄色いお腹の部分だけが葉に残ってしまうこともあり、駆除するのにかなり厄介で一苦労な害虫です。
チュウレンジハバチを見つけたときに葉に傷が付いているのを見ることもありますが、これは産卵しようとしていた形跡です。
すでに産卵していた場合は、チュウレンジハバチの幼虫は葉を食べてしまいミニバラが弱ってしまう原因になるので、適応する薬剤を散布して駆除しましょう。
薬剤には、自然由来のもの(木酢液、ニームオイルなど)を使うのもおすすめです。
しっかり駆除したい方は化学農薬を使って駆除する方法もおすすめですが、小さいお子さんやペットがいるご家庭では使用時に近づけない、触らせないといった配慮をして散布しましょう。

黄色い、黒い虫がついている

ミニバラを育てているとたまに「黄色い虫、黒い虫がついているけどこれは何?」と思う方も多いようです。
実はこれ、「てんとうむしのさなぎ」であることが多いそうです。
じっとしていて見ていてもなかなか動かない・・・
害虫なのか、何なのか??
よく分からないのでそのままにしておいてもいいのか、取り除いた方が良いのか迷う方も多いと思います。
てんとうむしのさなぎの場合、ミニバラに付くアブラムシの駆除にも役立ってくれるのでわざわざ駆除する必要はないようです。
見慣れない姿なので「害虫?」と思ってしまうことも多いですが、実はそのままにしておいても大丈夫ということもあるんですね。

ミニバラこんなときは?

ミニバラを育てていると「こんなときはどうしたらいい?」と思うこともあります。
ここではミニバラの栽培で起きやすいことについてご紹介していきます。

枯れてしまった、葉が落ちてしまった

ミニバラが突然元気をなくして枯れてしまった、という場合、よくあるのが「うどんこ病」による影響です。
うどんこ病にかかってしまうと、葉の表面についたうどんこのような白いカビのようなものに栄養を吸い取られてしまうので、たちまちミニバラは元気をなくしてしまいます。
曇りがちな天気が続いているときや湿気が多い時期はうどんこ病が発生しやすくなりますが、11月の寒い時期になる頃もうどんこ病にかかりやすい時期になるので注意が必要です。
うどんこ病にかかったときの対策は薬剤を散布してあげると効果的です。
また、無農薬のものや、お米のとぎ汁を活用することもできるので自然派のものをお探しの方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
うどんこ病と同様に「黒点病」にかかった場合も葉が落ちてしまうことがあります。
黒点病で葉が落ちている場合は、落ちた葉を取り除いて薬剤を散布して他の葉に拡散しないよう予防することが大切です。
落ちた葉をそのままにしておくと落ちた葉からさらに広がってしまうこともあるので、落ちた葉はきちんと取り除いておきましょう。

下の葉が黄色くなってきた

ミニバラを育てていると下の葉が黄色くなってきた、ということもあります。
この場合、水切れしていることが多いです。
特に夏の暑い時期は水切れしやすいので、土の状態を見て乾き気味であれば水やりを行うようにしましょう。

ミニバラの剪定について

ミニバラは花が終わった後、新芽が出ているところで剪定して次のお花の成長、開花を促します。
ミニバラの開花期は3月頃~11月頃といわれています。
暖かい時期にたくさんのお花を咲かせてくれるので、1年の間でも長く楽しめるのが嬉しいですね。

ミニバラの剪定の仕方

ミニバラは葉っぱの根元に緑色の新しい小さな芽を出して成長します。
ミニバラを育てている方は見たことがある方も多いと思いますが、葉の根元に生えてくる数ミリ程度の小さな芽が新芽で、新芽が成長すると草姿がどんどん大きくなっていきます。
この新芽に栄養を与えてあげるために剪定を行います。
新芽が出ている少し上(5ミリ程度上)で剪定して新芽の成長を促してあげましょう。
ミニバラは5枚葉の根元に新芽が出やすいので、5枚葉の根元から5ミリほど上でカット。
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この写真では黄色い矢印のあたりがカットする場所となります。

ミニバラ休眠前の剪定の時期はいつ頃?

ミニバラは春先から夏ごろの生育期に定期的に剪定をしてお手入れをしますが、肌寒くなる10月下旬から11月頃は剪定をやめて、葉を残して光合成を促すことが大事なのだそうです。
「もうあまりお花が咲かなくなってきたな」と思ってバッサリ剪定してしまうのは、ミニバラにとっては「ちょっと待って!」というところ。
この時期に緩効性の固形肥料を与えて、光合成でしっかり栄養を補給させてあげることが春からの成長のために大事なんです。
休眠期に入る剪定はミニバラが完全に落葉してから行うようにしましょう。
時期はだいたい12月頃から1月初旬くらいになります。

ミニバラの休眠期について

ミニバラは11月頃から寒い時期になると「休眠期」に入ります。
休眠期に入るときには葉を残してしっかりと光合成を促すことが春からの開花のためにとても大切な過程となります。

10月下旬~11月のミニバラは剪定はせず、落葉まで葉っぱを大事にして

この時期に光合成で得た栄養は休眠期に入るミニバラにとってとても大事な栄養となるので、落葉までの葉は大事にしてあげたいです。
完全に落葉したら根元から10センチ程度のところで剪定してあげます。
以下に参考の文献の文献を載せています。

”11月を過ぎたら、「剪定はしない」”

  • 「その剪定、チョット待って!」 休眠前は剪定しません。

”10月下旬~11月の花が咲き終わったら、剪定はしないで下さい。
花ガラを摘む程度にして葉っぱは全て残します。”
”霜が降りる頃には寒さで落葉し始めますが、それは一向に構いません。
それまでいかに葉っぱを大事にするか・・・で、春のバラが変わってきます。”
”休眠中にしっかり日光に当て光合成をさせましょう。
植物にとって光合成で得た養分は肥料とは比べ物にならないほど重要です。 ”

出典:Central Rose ローズギフト専門店セントラルローズ ミニバラ育て方マニュアル
http://www.centralrose.co.jp/support/manual/minibara.php

新芽が出てきたミニバラ これからは休眠期に入るようです
寒い時期になると、ミニバラも休眠して暖かい時期が来るのを待つようです。
休眠期に備えてこれから栄養を蓄える時期に入るので、緩効性肥料を与えて落葉するまで剪定はしないことが大事なんですね。
そうすることで、春にミニバラが休眠期から覚めて花を咲かせるときに差が出てくるそうです。
寒くなる前の栄養を蓄える時期が、春のミニバラにとって重要な時期になります。

休眠期の水やりと肥料について

休眠期は一見、ミニバラは枯れたように見えるのでついお手入れを忘れがちになりますが、休眠期もしっかり行いたいのが、
水やり
肥料
を与えることです。
休眠期は葉を落として見た目は何も活動していないように見えるミニバラですが、根っこの部分は元気に活動しています。
水やり・・・土の表面が乾いたらたっぷりと
肥料・・・1か月に1回、緩効性肥料を与える
休眠期もしっかりと栄養を与えることで暖かくなってからの花付きが変わるので、忘れずにお世話をしてあげるようにしましょう。

休眠期は葉を全て落として管理する

休眠期に入るまで光合成をした葉は最終的に落葉しますが、どうしても残ってしまう場合は葉を全て落として、ミニバラの背丈を半分くらいに剪定して休眠期を迎えると根がしっかり栄養を蓄えて春ごろからしっかり成長してくれます。
葉がなくなるとなんだか寂しい・・・と残してあげたくなりますが、ミニバラのためには葉を全て落として根っこに栄養を蓄えるようにしてあげる方がいいんですね。

休眠期の過ごし方まとめ

ミニバラの休眠期の過ごし方はこのようになります。
葉を全て落とす。
土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをする。
月に1回、緩効性肥料を与えて栄養を蓄える。
栄養をしっかり蓄えて春からきれいなお花をたくさん咲かせてくれるといいですね。

元気に成長したら挿し木で増やそう

ミニバラは挿し木で増やせるので剪定した茎を土に挿しておくと新たに根を張って成長していきます。
剪定した茎についている下の葉を2~3枚落として、葉を落とした部分が隠れるくらいまで土に挿します。
挿し木した後は水やりを忘れないようにしましょう。
挿し木した後葉が茶色くなったり弱っていなければ挿し木成功です。
土が乾燥すると枯れやすくなるので挿し木した後は土が乾燥しないように注意してみておきましょう。

ミニバラの肥料について

ミニバラの元気な成長には肥料も大切にしたいところです。
与える肥料には4種類あり「元肥」「追肥」「液肥」「お礼肥」があります。
普段の成長で与える肥料は「追肥」「液肥」で、「追肥」はプロミックといった固形の緩効性肥料、「液肥」はハイポネックスなどの液体肥料を与えます。
「元肥」は植え付け時の肥料、「お礼肥」は休眠期に入る前に与える肥料です。

ミニバラの肥料

元肥 ・・・ 植え付けのときに土に混ぜる肥料
追肥 ・・・ 元肥が切れてくることに与える固形の緩効性肥料
液肥 ・・・ 10日に一度ほど与える、ハイポネックスなどの液体肥料
お礼肥・・・ 休眠期に入る前に与える緩効性肥料

バラの花専用の用土、セントラルローズの土

園芸先進国ヨーロッパで使用されている専用ピートモスを主体とした培養土で、バラに必要な栄養分だけでなく、バラが養分を吸収するのに必要な微生物も含まれたバラの生育のために考えられた専用の用土です。
ミニバラ・バラの花に関する知識豊富なセントラルローズならではのこだわりの培養土「セントラルローズの土」、ミニバラのために使いたい専用用土です。
セントラルローズの土はネットで購入できるので、気になる方はぜひ試してみてくださいね。

ミニバラの栽培基本まとめ

ミニバラを育てるコツについて 基本的なポイントまとめ

  • 水やり
  • 水のやり過ぎに気を付ける。
    土の表面が乾いてきたら、根元からたっぷりお水をあげる。

  • 適切な量の肥料をあげて、栄養を与える。
  • 元肥 ・・・ 植え付けのときに土に混ぜる肥料
    追肥 ・・・ 元肥が切れてくることに与える緩効性肥料などのこと
    液肥 ・・・ 10日に一度ほどに与える、ハイポネックスなどの液肥
    お礼肥・・・ 休眠期に入る前に与える緩効性肥料

  • 休眠前には光合成をしっかりさせて、栄養を蓄える。
  • 休眠前は剪定を控え、残った葉で光合成をさせて光合成で得られる栄養を蓄えるようにする。

ミニバラの育成5年目突入!今年も緑色の茎・葉が伸びて成長しています♪

2017年12月から2018年の2月初旬ごろまで、日本列島は「大寒波」で普段雪があまり降らないところでも雪による被害が出るほどの寒波が全国を襲いました。
そんな寒さの厳しい2017年の冬を乗り越えたミニバラ、寒さが少し和らいだ2月中旬ごろから緑色の茎・葉を伸ばし始めました。
寒い時期は土があまり乾かないこともあって、水やりも正直・・・気が向いたときにあげる程度でしたが、今年もぐんぐんと新芽を伸ばしてくれています♪
そんな健気で力強いミニバラに毎年「今年もまたきれいな花を見せてね!」と嬉しさと、ガーデニング初心者の私にもしっかりついてきてくれていることに感謝しています。




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